中小企業における「幹部会議」は、多くの場合が情報共有や社長からの指示伝達に終始しています。
しかし、本来の幹部会議は「意思決定」と「成果創出」の場であるべきです。
そのために有効なのが MAS監査(Management Advisory Service監査) の仕組みを取り入れた幹部会議の運営です。
CFIOでは、MAS監査を幹部会議に導入し、経営の未来を数字で語り、行動を改善につなげる“成果を生む会議”に変革します。
1. MAS監査とは?
(1) 定義
MAS監査とは「未来会計」を基盤にした経営支援手法です。
過去の数字をチェックする税務監査とは異なり、将来の経営改善や成長を目的としています。
(2) 特徴
- 過去数字ではなく、未来数字(予算・計画・KPI)を扱う
- 経営者と一緒に計画をモニタリングし、改善を提案
- 幹部を巻き込み、会社全体で成長を実現する
2. なぜ幹部会議にMAS監査を取り入れるのか?
(1) 情報共有で終わらせない
多くの幹部会議は「報告会」にすぎません。MAS監査を導入すれば「次の一手」を議論する場に変わります。
(2) 社員の主体性を引き出す
数字に基づいて議論することで、幹部が「自分の部門をどう改善するか」を考える習慣がつきます。
(3) 社長の負担を減らす
社長が一方的に指示するのではなく、幹部が自ら数字を語ることで、社長の負担が軽くなります。
3. CFIO流・MAS監査を活用した会議運営
ステップ1:事前準備
- 月次試算表・部門別損益・KPIを集計
- 経営コックピットに反映
ステップ2:会議での進め方
- 前月の数字レビュー(結果確認)
- KPIの達成度チェック(行動確認)
- 改善行動の提案と議論(未来志向)
- 社長承認 → 翌月のアクション決定
ステップ3:アフターフォロー
- 決定したアクションを翌月に検証
- PDCAサイクルを組織に定着させる
4. 会議を“成果の場”に変える工夫
- KPIを全員で見える化:ホワイトボードやBIダッシュボードを活用
- 幹部に発表させる:社長ではなく部門長が数字を語る
- 未来数字を中心に議論:売上目標、粗利率、受注計画など
5. ケーススタディ:MAS監査で変革したI社
I社(年商10億円)は、幹部会議が「愚痴大会」と化し、改善が進みませんでした。
CFIOがMAS監査を導入し、以下を実施:
- 部門別損益とKPIを会議資料に統一
- 幹部が各部門の数字を発表
- 改善行動を毎月設定し、次回会議で検証
結果、会議の質が大幅に向上。
幹部が主体的に改善策を提案し、売上高は2年間で15%増加。
社長も「会議が楽しみになった」と語るようになりました。
6. 銀行や外部への効果
MAS監査型の会議運営をしている企業は、銀行や取引先からの評価も高まります。
- 経営管理体制がしっかりしている
- 計画に基づいて改善を続けている
- 数字で意思決定している
結果として、融資条件が有利になり、成長資金を確保しやすくなります。
まとめ
幹部会議を成果につなげるには「MAS監査」の導入が効果的です。
- 過去数字ではなく未来数字を扱う
- 幹部が主体的に数字を語る文化をつくる
- 改善行動を毎月モニタリングして成果を出す
CFIOのSTEP4では、幹部会議を「報告の場」から「成果創出の場」に変革し、組織の自律的成長を支援します。
