中小企業の経営は、社長の感覚や勘に頼りがちです。
しかし、売上が数億円を超え、社員が増えていく段階では「感覚経営」から「仕組み経営」へ移行しなければ成長は止まります。
CFIOのSTEP4(経営戦略:経営力×経営管理)では、会社の未来を見据えて「型」を整え、経営を数字と仕組みで動かす体制をつくります。
ここでは、その要点を 黄金ルール10選 としてまとめます。
黄金ルール1:経営は「型」で動かす
社長の勘や経験ではなく、再現性のある仕組みに落とし込む。
経営計画・KPI・会議運営・人材育成を「型化」することで、誰がやっても成果が出る組織に。
黄金ルール2:数字で語る経営を徹底する
感覚や精神論ではなく、PL・BS・CF・KPIといった「数字」で意思決定。
数字を共通言語にすることで、社員・銀行・取引先との信頼関係も強化できる。
黄金ルール3:経営計画を未来志向でつくる
3年・5年先のビジョンを描き、売上・利益・資金計画に落とし込む。
「経営計画の日」などを活用して、社長の頭の中の構想を数字に変えることが成長の第一歩。
黄金ルール4:部門別損益で強みと弱みを見える化
会社全体ではなく、部門・商品・店舗ごとに損益を把握。
強みには投資、弱みには改善か撤退を。戦略の優先順位を数字で判断する。
黄金ルール5:KPIで社員を巻き込む
売上や利益といった結果数字ではなく、行動指標(訪問件数・粗利率・稼働率など)を設定。
社員一人ひとりが「自分の数字」を持ち、行動改善を自ら考える文化を育てる。
黄金ルール6:補助金・助成金は“戦略資金”として活用
「もらえるから申請」ではなく、経営計画と連動させて使う。
設備投資=補助金、人材戦略=助成金、と位置づけ、成長を加速させる資金源に。
黄金ルール7:AI・BIで経営コックピットを構築
会計・販売・人事などバラバラの情報を統合し、ダッシュボードで見える化。
AIによる予測分析を組み合わせ、過去・現在・未来を一元管理。
黄金ルール8:幹部会議を“成果の場”に変える
MAS監査を取り入れ、報告会ではなく「未来数字の改善策」を議論する場に。
幹部が主体的に数字を語り、組織全体の成長力を底上げする。
黄金ルール9:財務格付診断で銀行戦略を強化
銀行は決算書を点数化して会社を評価している。
格付を理解し、改善シナリオを描くことで、低金利・長期融資など有利な条件を獲得。
成長資金の確保が競争力を生む。
黄金ルール10:経営戦略と経営管理を統合する
戦略(やりたいこと)と管理(やるべきこと)が分離している会社は伸びない。
経営計画・KPI・会議・財務管理を統合し、「やりたいことをやれる会社」に変える。
CFIOの視点:経営の型を“設計図”に落とし込む
CFIOでは、この10のルールを単なる理論ではなく、社長ごとの「経営設計図」に落とし込みます。
- 財務・税務・資産戦略と一体で設計
- 社長のビジョンを数字と仕組みに翻訳
- MAS監査とAI・BIで運用を定着化
これにより、経営は「社長の頭の中の勘」から「組織が自律的に動く型」へ進化します。
まとめ
CFIO流・経営戦略と経営管理の黄金ルールは次の10点です。
- 経営は型で動かす
- 数字で語る経営
- 未来志向の経営計画
- 部門別損益で見える化
- KPIで社員を巻き込む
- 補助金・助成金を戦略資金に
- AI・BIで経営コックピット化
- 幹部会議を成果の場に
- 財務格付診断で銀行戦略強化
- 戦略と管理を統合する
CFIOのSTEP4は、会社を「感覚経営」から「仕組み経営」へと進化させるプロセスです。
この型を手に入れた企業だけが、売上10億円・純資産5億円といった成長目標を現実のものにできるのです。
